
フードロス(食品ロス)って何が問題なの?

フードロスは単に食品を廃棄しているという問題以外に色々な問題があるの。
ここではフードロスの原因、影響、対策まで幅広くお伝えするので、是非最後まで読んでいってくださいね。
フードロスはただの食品廃棄問題ではありません。
実は、環境、経済、さらには倫理的な側面にも深刻な影響を与えています。
この記事では、フードロスの基本からその原因、そして具体的な削減方法までをわかりやすく解説します。このブログでは「より良い一日を探求する」を合言葉に、様々なテーマで情報提供をしています。今回のテーマは、その中でも特に重要な「社会問題」に焦点を当てています。是非、最後までお読みいただき、フードロス問題の解決に一歩踏み出してください。
フードロスも含めてより良い社会とは何なのか、より良い社会を作るために出来ることが気になる方はこちらもどうぞ。
1. フードロスのABC:基本から理解する

1.1 フードロスの正確な定義とは?
フードロスとは、簡単に言えば食べられる状態の食品が無駄に捨てられることです。しかし、この定義は一般的なものであり、法的な基準では少し違います。
1.1.1 法的な基準では、安全性と品質が保証されている状態で捨てられる食品
一般的には、フードロスは食べられる食品が捨てられることとされています。しかし、法的には、食品の安全性や品質が保証されている状態で捨てられる食品を指します。この違いを理解することは、フードロス削減の取り組みにおいて非常に重要です。FAO(国際連合食糧農業機関)も、フードロスとは食品の安全性と品質が保証されている状態で捨てられる食品と定義しています。

フードロス=食べられる食品の廃棄と思っていたけれど、確かに人によって”食べられる”の定義が違うものね!法的には、安全性や品質が保証されている=食べられると定義しているのね。
1.1.2 フードロスと食品廃棄物:明確な違い
フードロスと食品廃棄物はよく混同されますが、実は違います。フードロスは食べられる状態の食品が捨てられることですが、食品廃棄物は食べられない状態になった食品を指します。例えば、腐った野菜や期限切れの缶詰などが食品廃棄物に該当します。
1.2 フードロスが発生する主な段階
フードロスは生産から消費までのさまざまな段階で発生します。それぞれの段階でのフードロスの発生原因と対策が異なるため、しっかりと理解することが重要です。
1.2.1 生産から流通、最後は消費者へ
フードロスは、生産(農場)、加工、流通(スーパー、レストラン)、そして最終的には消費者(家庭)で発生します。各段階で発生するフードロスの量や原因は異なります。例えば、農場では天候による影響、スーパーでは賞味期限の管理、家庭では調理過程や保存方法などが主な原因となります。
1.2.2 フードロスの発生ポイント
フードロスが特に多く発生するポイントを「ホットスポット」と呼びます。これには、スーパーの閉店時間直前や家庭での食事の後などがあります。これらのホットスポットを把握し、対策を講じることで、効果的にフードロスを削減することが可能です。
2. フードロスの元凶:主な原因を探る

2.1 賞味期限と消費期限の誤解
2.1.1 どちらも同じじゃない!

賞味期限と消費期限はいつも迷ってしまうわ。。
賞味期限と消費期限はよく混同されますが、実は違います。賞味期限は食品が最も美味しく食べられる期間を指し、消費期限は食品が安全に食べられる最後の日を指します。この違いを理解することで、無駄なフードロスを防ぐことができます。
2.1.2 賞味期限過ぎでも食べられる?
賞味期限が過ぎたからといって、必ずしも食べられないわけではありません。多くの食品は賞味期限が過ぎても、適切な保存方法であれば食べられます。ただし、消費期限が過ぎた食品は食べないようにしましょう。
2.2 過剰生産と過剰消費の罠
2.2.1 農産物の過剰生産問題

確かに農産物は天候とかで廃棄物になってしまうこともありそうだね、、
農産物は天候や市場の需要に左右されやすく、過剰生産が起こりがちです。この過剰生産がフードロスを引き起こす一因です。UC Davisの研究によれば、天候、害虫、病気、低い市場価格、高い労働費用など、農家のコントロールを超えた多くの要因が食品ロスを引き起こします。
2.2.2 買いすぎが生むフードロス
消費者が必要以上に食品を購入することも、フードロスの大きな原因です。特に大量販売店では、大量に食品を購入することが奨励されるため、家庭でのフードロスが増えがちです。
3. フードロスのグローバルな影響

3.1 フードロスの世界的な規模:数字で見る
3.1.1 フードロスの衝撃的なデータ
フードロスの規模は驚くべきものがあります。FAO(国際連合食糧農業機関)によれば、世界で生産される食品の約1/3がロスまたは廃棄されています。これは年間で約13億トンにも上ります。この数字を知ることで、フードロスの深刻性がより理解できるでしょう。
3.1.2 フードロス多発地域とその理由
フードロスは特定の地域で特に多く発生しています。例えば、途上国では保存技術の不足が、先進国では消費者の過剰消費が主な原因とされています。地域ごとの特性を理解することで、より効果的なフードロス削減策が考えられます。
3.2 フードロスが多い国、その背後にあるもの
3.2.1 フードロスの多い国トップ5
フードロスが多い国をランキング形式で紹介します。2021年の「UNEP Food Waste Index Report 2021」では、1位中国、2位インド、3位ナイジェリア、4位インドネシア、5位アメリカ合衆国となっています。日本は14位となっています。上位は人口の多い国=食料そのものが多い=余剰分も多くなってしまうというところもあるので、この順位がすべてではないことはご了承ください。
3.2.2 文化と習慣が生むフードロス
文化や習慣もフードロスに影響を与えます。例えば、一部の国では大量の食事を提供することが礼儀とされており、これがフードロスを引き起こしています。また、一部の宗教や祭りでは、食べきれないほどの食物が用意されることもあります。
4. フードロスの深刻な影響:環境、経済、倫理

4.1 フードロスが環境に与えるダメージ
4.1.1 温室効果ガスとフードロス
フードロスが環境に与える影響は多岐にわたりますが、特に注目すべきは温室効果ガスの排出です。食品が廃棄されると、それが分解される過程でメタンガスが発生します。このメタンガスは、二酸化炭素よりも温室効果が強いため、気候変動に大きな影響を与えます。簡単に言えば、フードロスは地球温暖化の加速につながるのです。
4.1.2 資源の浪費:水、土地、エネルギー
食品生産には多くの資源が必要です。たとえば、1キロの牛肉を生産するためには約15,000リットルの水が必要です。このように、食品が無駄にされると、それに使われた水や土地、エネルギーも無駄になってしまいます。資源が限られた地球で、これは大きな問題です。
4.2 フードロスの経済的コスト
4.2.1 経済損失の規模
フードロスは経済的にも大きな損失をもたらします。アメリカでの研究によれば、フードロスによる経済的損失は年間約2180億ドルにも上るとされています。これは家庭の財布にも影響を与え、食品価格の上昇につながる可能性があります。
4.2.2 コスト増加の連鎖
フードロスが発生すると、その処理にもコストがかかります。廃棄された食品を処理するためのエネルギーや人件費、さらにはその処理過程で発生する環境負荷など、一つ一つがコスト増加につながります。

フードロスが増えると経済的にもマイナスが大きいのね。。
4.3 フードロスと社会・倫理的問題
4.3.1 飢餓との矛盾
フードロスと飢餓、この二つは一見無関係に思えるかもしれませんが、実は密接な関係があります。世界には約9億人の飢餓に苦しむ人々がいます。一方で、食品の約1/3が無駄にされています。この矛盾は、社会的にも倫理的にも大きな問題です。食べられる食品が捨てられる一方で、食べ物に困っている人がいるのは明らかに問題です。
4.3.2 倫理的な観点からのフードロス
フードロスは単なる「無駄」以上の問題です。食品が無駄にされることで、それを生産した農家や労働者、さらには動物や環境に対しても責任が生じます。例えば、動物性食品の生産には多くの動物が犠牲になっています。そのような食品が無駄にされると、その犠牲が無意味になってしまいます。倫理的に考えると、フードロスは多くの生命や労働に対する敬意を欠いていると言えるでしょう。
5. フードロス削減への道:取り組みと実践例

5.1 国際的な取り組みとSDGs
SDGs(持続可能な開発目標)には、フードロス削減に関する具体的な目標が含まれています。これは、全世界が一丸となってフードロス問題に取り組む重要性を示しています。
5.1.1 SDGsでのフードロス削減目標
SDGsの目標12は、持続可能な消費と生産のパターンを確立することです。この中には、フードロス削減も含まれています。具体的には、2030年までに世界の食品廃棄物を半減させるという目標があります。(SDGs Goal 12)
5.1.2 国際協力の現状と課題
多くの国がSDGsに取り組んでいますが、フードロス削減に関してはまだ課題が多いです。国際協力が必要な場面も多く、各国がどのようにこの問題に取り組んでいるのかが重要です。

色々と課題もあるとは思いますが、将来的には全世界に関係してくる問題なので、協力してほしいですね
5.2 地域と政府のフードロス削減策
5.2.1 法的措置:罰則とインセンティブ
多くの国や地域が、フードロス削減のために法的な措置を講じています。例えば、フードロスを減らすために罰則を設けたり、逆にフードロス削減に成功した企業に対してインセンティブを提供するなどの方法があります。
5.2.2 地域活動:フードバンクと教育
地域レベルでも、フードロス削減に取り組む動きがあります。フードバンクが食品を再利用して貧困層に提供したり、学校教育でフードロスについて教えるなど、多角的なアプローチが行われています。
5.3 企業が果たすフードロス削減の役割
5.3.1 CSRとフードロス削減
企業には、社会的責任(Corporate Social Responsibility, CSR)としてフードロス削減に貢献する役割があります。多くの企業が、フードロス削減をCSR活動の一環として取り組んでいます。これには、余った食品をフードバンクに寄付する、またはリサイクルするといった方法があります。
5.3.2 テクノロジーでフードロスを減らす
近年、テクノロジーの進化によって、企業がフードロスを削減する方法も多様化しています。例えば、AIを用いて需要予測を行い、過剰生産を防ぐソフトウェアが開発されています。また、ブロックチェーン技術を使って、食品の供給チェーンを透明化し、フードロスの発生を抑制する取り組みもあります。
6. あなたもできること!フードロスを削減する日常的な工夫

6.1 購入計画でフードロスを防ぐ
購入計画は、フードロスを防ぐ最も基本的なステップです。計画的に買い物をすることで、必要以上の食材を買うことを避け、フードロスを減らすことができます。
6.1.1 購入リスト作成のコツ
購入リストを作成する際には、まず家にある食材の在庫を確認しましょう。その上で、必要な食材とその量をリストアップすることが重要です。

お金と一緒で食品もまずはきちんと把握することが大事なんだね!
6.1.2 一人暮らしと家族生活:それぞれの工夫
一人暮らしと家族生活では、購入計画における工夫が異なります。一人暮らしの場合は、小分けに買うことでフードロスを防ぐことができます。家族生活では、一週間分のメニューを事前に考え、それに合わせて購入すると効果的です。
6.2 食材保存のベストプラクティス
食材の保存方法によっては、食材が長持ちし、フードロスを防ぐことができます。
6.2.1 保存方法で食材が長持ち
冷蔵庫の温度設定や食材の保存場所(冷蔵or冷凍)によって、食材の持ちが大きく変わります。例えば、野菜は湿度の高い場所で、肉類は冷凍保存すると長持ちします。
6.2.2 保存期間と品質の管理
食材にはそれぞれ保存期間があります。保存期間を守るだけでなく、食材の色やにおい、食感を確認して品質を管理することも重要です。
6.3 料理でフードロスを減らす
料理の工夫によっても、フードロスは大いに減らせます。特に、残り物を再利用したり、保存食を作ることで、食材を無駄にすることなく美味しく楽しむことができます。
6.3.1 残り物を美味しくリメイク
残った食材や料理をそのまま捨てるのではなく、新しい料理に生まれ変わらせましょう。例えば、昨日の炊き込みご飯は、チャーハンやおにぎり、または雑炊に変身させることができます。

余った食材で新しい料理を考えるのも楽しいわ
6.3.2 保存食で賢く食材を使う
食材が余ったときには、保存食を作ることで長期間保存が可能です。野菜ならピクルスに、肉類は煮込み料理やカレーにして冷凍保存。これにより、食材を無駄にすることなく、いつでも手軽に食事ができます。
7. フードロス削減の全て:基本から実践まで

フードロス問題は、環境、経済、倫理的にも深刻な影響を与えています。このブログでは、フードロスの基本から、その原因、影響、そして具体的な削減方法までをわかりやすく解説しました。
フードロスは誰もが関与する問題です。一人一人が少しずつ意識と行動を変えることで、大きな変化を生むことができます。
特に重要なポイント
- フードロスとは、食べられる状態の食品が捨てられることです。これは生産から消費までの各段階で発生します。
- フードロスの主な原因は、賞味期限の誤解や過剰生産です。購入計画をしっかりと立て、食材の保存方法を工夫することで、これを防ぐことができます。
- フードロスは世界中で問題となっており、特に食文化や習慣が影響しています。この問題は環境や経済、さらには飢餓問題にもつながっています。
- フードロス削減は、企業だけでなく個人にもできることです。購入計画をしっかりと立て、食材の保存方法を工夫するだけでなく、料理の工夫によってもフードロスは減らせます。





